心不全
心不全とは?
心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような働きをしています。
そして、心不全とは「心臓のポンプ機能」が低下した状態のことで、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態を指します。
血液の流れが滞ることで、肺や足に水分が溜まったり、各臓器が酸素不足に陥る結果、さまざまな症状が出ます。
心不全の症状
原因にもよりますが、心不全の症状はゆっくり進行することが多いです。
「年のせいかな?」と見過ごされることも少なくありません。
以下の症状に心当たりがある方は、早めの受診をお勧めします。
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以前よりも階段や坂道で息切れを感じるようになった
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足がむくむ。 靴がきつくなった。靴下の跡がなかなか消えない。
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急に体重が増えた。(数日で2〜3kg)
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横になると苦しくなるので、 体を起こして寝ている。
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とにかく疲れやすい、だるい。
これらは、肺や足に水が溜まる、各臓器が酸素不足となるため起こる症状で、どれも心不全に特徴的な症状です。
心不全の原因
心不全を引き起こす原因は多岐にわたりますが、日本人の場合、特に多いのが高血圧や糖尿病などの生活習慣病を基盤とした心疾患です。
心臓に長期間負荷がかかり続けることで、徐々にその機能が低下していきます。
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
心臓自体に酸素を送る血管である冠動脈が動脈硬化で狭くなったり、詰まったりする病気です。
心筋梗塞を起こすと、心臓の一部が壊死して動かなくなり心臓のポンプ機能が低下して心不全へと繋がります。
※狭心症・心筋梗塞ついては「狭心症・心筋梗塞」のページを参照してください。
高血圧症
血圧が高い状態が続くと、心臓は常に強い力で血液を押し出さなければならず、心臓の壁が厚くなる「心肥大」が起こります。
これが長年続くと心臓の筋肉が硬くなり、十分な血液を吸い込めなくなったり、最終的にポンプ機能が低下して心不全を発症します。
※高血圧症については「高血圧症」のページを参照してください。
弁膜症
心臓の中には血液の逆流を防ぐための「弁」が4つあります。
これらの弁が開かなくなったり(狭窄症)、閉まらなくなったり(閉鎖不全症)すると、心臓は効率よく血液を送り出せなくなり、大きな負担がかかります。
近年は加齢に伴う大動脈弁狭窄症が増加しています。
不整脈
心臓のリズムが乱れる不整脈も、心不全の大きな原因となります。
特に「心房細動」は心不全に合併しやすく、お互いを悪化させる関係にあります。
※不整脈については「不整脈」のページを参照してください。
心不全の種類
心不全はその進行の早さや、心臓の機能低下のタイプによって、いくつかに分類されます。
急性心不全と慢性心不全
進行のスピードによる分類です。
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急性心不全・・心筋梗塞や不整脈などをきっかけに、急激に心臓の機能が悪化し、強い息苦しさやむくみが急速に現れる状態です。緊急の入院加療が必要となる場合が多いです。
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慢性心不全・・心臓に負荷がかかった状態が続き、徐々に機能が低下していく状態です。適切な薬物療法や生活習慣の改善によって、安定した状態を長く保つことが目標となります。
収縮不全(HFrEF)と拡張不全(HFpEF)
心臓の低下する機能による分類です。
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収縮不全(HFrEF)・・心臓が血液を押し出す力(ポンプ機能)が低下しているタイプです。かつての心不全治療の中心はこのタイプでした。
- 拡張不全(HFpEF)・・血液を押し出す力は保たれているものの、心臓が硬くなってしまい、血液を十分に吸い込めなくなるタイプです。高齢女性や高血圧、糖尿病のある方に多く、近年増加傾向です。
心不全の治療
心不全の治療の目的は、症状を和らげて生活の質(QOL)を高めること、入院を防ぎ健康的な寿命を延ばすことです。
適切な薬物療法と適度な運動を組み合わせることが推奨されています。
薬物療法
近年、心不全の薬物療法は目覚ましい進歩を遂げています。
4つの系統の薬剤を組み合わせることで、心不全の予防・改善が期待されています。
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ACE阻害薬・ARB・ARNI・・血管を広げ、心臓を保護するホルモンの働きを助けることで、心臓の負担を減らします。
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β遮断薬・・心臓の過剰な働きを抑え、休ませることで心機能を回復させます。
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ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)・・心臓の筋肉の繊維化を防ぎ、尿量を調整します。
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SGLT2阻害薬・・もともとは糖尿病の治療薬ですが、心不全の治療においても非常に高い効果が認められ、現在は標準的な治療薬として使用されています。
生活習慣の改善
お薬の服用と同じくらい重要なのが、日々の生活習慣の管理です。
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塩分制限・・塩分の摂りすぎは体に水分を溜め込み、心臓の大きな負担になります。
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適度な運動・・無理のない範囲で歩くなどの有酸素運動を続けることで、心臓のポンプ機能を助けることができます。
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禁煙・節酒・・タバコは血管を収縮させ、心臓に悪影響を与えます。アルコールも過度は控えましょう。
当院でできる検査
当院は西東京市・東久留米市にお住まいの心不全でお困りの方々が、安心して通い続けられる医療を提供できることを目指しています。
心電図
心臓を動かす電気のリズムを測る検査です。痛みはなく、検査時間は5分程度です。
胸部レントゲン
心臓が大きくないか、肺に水が溜まっていないか、など、心不全の状態を把握・評価します。
心エコー検査(超音波検査)
心臓の筋肉の動き、弁の動きなどを直接みることができます。
血液検査
特に、BNP・トロポニンを測定することで、心不全の診断や重症度、心筋梗塞の有無をその場で判断します。
最後に、患者様へ
心不全は早期発見と早期治療、継続的なコントロールが非常に重要な病気です。通いやすさが大切です。
現在、病院の外来で定期通院されている方も、通院時間や待ち時間などでお困りでしたら、ご自宅近くの当院へご相談ください。
当院は、西東京市・東久留米市エリアのかかりつけ医として、循環器専門医の視点から一人ひとりに寄り添った診療を行っています。
専用駐車場も14台完備しておりますので、お車で無理なく通院いただけます。ぜひご相談ください。
