血糖値が上がりにくい食べ方は?どの順番がいいの?
今回は2型糖尿病の方はもちろん、「最近、血糖値が気になる」という方にもぜひ知ってほしい研究結果をお話しいたします。
結論から言うと、最も重要なのは「ごはん、パン、麺などの炭水化物を最後に食べる」です。ベジファースト、タンパク質ファーストなどと言われますが、最初に食べるものが炭水化物以外が重要なようです。
「後回し」にするだけで、血糖値がこんなに下がる
研究によると、炭水化物を最後に食べたグループは、最初に食べたグループに比べて、食後1時間の血糖値が平均で約42mg/dLも低かったのです。
加えて「HbA1c」も改善傾向(平均HbA1c 0.16%)にありました。食べるものを変えなくても、「食べる順番」だけでこれだけの差が出るのは驚きですね。
なぜ「後回し」がいいのか? 体内の「天然ダイエット薬」が動く
なぜ順番を変えるだけでこれほど効果があるのか?それは、今話題の「痩せ薬」と同じ働きをする「GLP-1」というホルモンが増えるからのようです。
GLP-1が増えることで、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促して、血糖の上昇を防いでくれます。
加えて、「胃の動き」がゆっくりになることで、糖の吸収がゆるやかになり、血糖値が急に上昇(血糖スパイク)することを防いでくれます。胃からの排出が28分もゆっくりになるようです。
今日からできる「後回し」の実践テク
難しいルールはありません。明日からこの順番を守ってみてください。「最後に「ごはん・パン・麺」(炭水化物)を食べる」です。
「定食スタイル」なら簡単ですね。丼ものや麺類の場合は、先にトッピングの具材やサイドメニューのサラダを食べてから、最後に麺や白米を食べるように意識しましょう。
最後に
もちろん、進行した糖尿病の方や、すでにしっかりお薬を飲まれている方は、これだけで全て解決するわけではありません。
でも、「甘いものは絶対ダメ」「白米は食べるな」と制限ばかりの毎日では疲れてしまうのではないかと心配になります。
まずはこの「炭水化物を最後に残す作戦」から始めてみませんか?ちょっとした工夫の積み重ねが、将来のあなたの血管を守ります。
診察室でも、ぜひ感想を聞かせてください。
