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尿検査の重要性

糖尿病と聞くと、血液検査の血糖値ばかりに目が向きがちですが、実は尿検査も非常に重要な検査のひとつです。

尿検査では、糖尿病の進行状況や合併症の兆候を早めに見つけることができます。特に、腎臓の状態を知る上で欠かせない検査なのです。

糖尿病性腎症とは

糖尿病は、高血糖が続くことで体のさまざまな臓器に悪影響を及ぼす病気です。

その中でも特に注意したいのが「糖尿病性腎症」です。これは、高血糖が原因となり、腎臓の細い血管が傷つき腎臓の機能が悪くなる状態です。進行すると腎不全となり、人工透析が必要になることもあります。

この糖尿病性腎症は初期段階では症状がありませんので、定期的な尿検査が重要になります。最もよく使われるのが「尿中アルブミン」です。

通常では尿にほとんど出てこない「アルブミン」というたんぱく質が尿に出ているということは、腎臓の機能に障害が出始めているというサインと考えられます。また、少しのアルブミン尿でも、将来の腎症や心血管疾患のリスクが高いとされています。

尿検査を前向きに!

また、尿検査では尿糖や尿たんぱく、潜血なども調べることで、その他の腎臓や泌尿器系のトラブルの早期発見につながります。

検査は簡単で、トイレで尿を取るだけです。苦痛もなく、費用も比較的安価なため、継続しやすいという利点もあります。

 

糖尿病の治療において大切なのは、血糖値だけを追いかけるのではなく、「合併症をいかに防ぐか」という視点です。自覚症状が出る前に変化をとらえるためには、定期的な検査が欠かせません。

特に糖尿病歴が長い方、血圧が高めの方、脂質異常症を伴っている方は、腎症のリスクが高いため、数ヶ月ごとにの尿中アルブミン検査が推奨されます。

目に見えない変化を見逃さないために、尿検査は体の「声なき声」を聞くための大切な手段なのです。

ぜひ定期的な受診とともに、尿検査の重要性も意識してみてください。

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