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高尿酸血症・痛風

高尿酸血症とは

高尿酸血症とは、血液中の尿酸の濃度が高くなっている状態です。

尿酸はプリン体という物質が体内で分解されてできる老廃物で、通常は腎臓を通して尿として排泄されます。しかし、体内で尿酸が過剰に作られたり、排泄がうまくいかなかったりすると、血液中に尿酸が増えていきます。

一般的に尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。

特に9.0mg/dLを超えると、痛風発作や腎障害などの合併症のリスクが高くなるとされています。

 

高尿酸血症そのものに自覚症状はありませんが、放っておくと以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 痛風

    突然、足の親指のつけ根、足首、足の甲、膝や手首などが腫れて激しい痛みに襲われる病気です。尿酸が結晶化して関節にたまり、炎症を引き起こすことで起きてしまいます。

  • 腎障害

    血液の尿酸が高い状態それ自体が腎臓に関連する代謝異常を起こします。また、尿酸が腎臓に沈着することで腎臓の組織に悪影響を与えてしまいます。さらに、尿路結石の原因にもなります。

  • 高血圧症

    尿酸が腎臓の血管に悪影響を与えてしまい、血圧が高くなります。

  • 生活習慣病の悪化

    高尿酸血症は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などと合併しやすく、動脈硬化を進行させることもあります。

高尿酸血症の原因

尿酸値が高くなる原因は大きく分けて2つあります。

①尿酸が多く作られる

・プリン体を多く含む食品(レバー、魚卵、ビールなど)

・細胞の新陳代謝が活発(白血病、乾癬など)

・遺伝的な要因

②尿酸の排泄が悪くなる

・腎機能の低下

・アルコールの過剰摂取

・脱水(汗や尿が少ないと尿酸が排泄されにくくなる)

日本人は②「尿酸の排泄が悪くなる」のタイプが多いとされています。

高尿酸血症の予防と治療

高尿酸血症の予防は食事(プリン体の多い食品を控える、アルコール(特にビール)の量を減らす、野菜や水分をしっかり摂る)と運動(適度な運動をして、肥満を防ぐ)が基本となります。

それでも改善しない場合や、尿酸値を下げた方が良いと医学的に判断する場合には、薬物療法となります。(下記は参考までに:2022年時点で変更ありません。)

高尿酸血症は、痛風などの病気が起こる前にしっかり予防することが重要です。

定期的な健康診断と、医師と相談しながら生活習慣を整えていくことが健康維持のカギとなりますので、ぜひ当院へご相談ください。

痛風とは

血液中の尿酸が多くなりすぎると体内で尿酸が処理しきれなくなり、特に血液が少ない関節に尿酸(尿酸の結晶)が多く蓄積してしまいます。

その尿酸を処理しようとした結果、過剰な炎症反応が起こり「痛み」=「痛風」が起こってしまいます。

痛風発作は突然起こるのが特徴で、多くは足の親指の付け根に生じます。赤く腫れ上がり、少し触れるだけでも強い痛みを感じます。

最初は1週間程度で自然に治まることもありますが、放置すると関節の変形や腎障害を引き起こすこともあります。

治療は消炎鎮痛剤(ロキソニンなど)による痛みの緩和と、尿酸値を下げる再発予防のための治療です。

痛風はコントロール可能な病気です。治療で尿酸値が下がっていても、発作が起きることがありますのでご注意ください。定期的な尿酸値のチェックをぜひ続けてください。

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