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慢性腎臓病

慢性腎臓病とは?

慢性腎臓病とは、腎臓の働きが長期間(医学的には一般的に3ヶ月以上を指します)低下した状態、または腎臓に異常がある状態です。腎臓は血液をろ過して、老廃物や余分な水分を尿として排出する重要な臓器です。その働きが低下すると、体内に老廃物がたまり、さまざまな体の問題を引き起こします。

主な原因は高血圧症、糖尿病、糸球体腎炎、遺伝など様々ですが、遺伝はなくても、もともと生まれつき腎臓の機能が低い人もいます。様々な要因が複雑に影響して、腎機能が低下します。

慢性腎臓病の症状は?

初期にはほとんど症状がありません。そのため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。そして進行すると、むくみ、倦怠感・疲れやすい、食欲低下、尿の異常(出が悪くなったり、色が濃くなったり)、血圧が今までと違って高くなったり、といった症状が出ることがあります。

慢性腎臓病の診断は?

腎臓が悪いかは血液検査で簡単に分かります。尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)、推定糸球体濾過量(eGFR)などを測定することで腎機能を評価できます。一般的には推定糸球体濾過量(eGFR)60未満が3か月以上続く場合に慢性腎臓病と診断されます。尿検査でタンパク尿(尿中アルブミン)も確認して病気の進行度を判断することもあります。

慢性腎臓病の治療と予防は?

慢性腎臓病の予防は、血圧管理、血糖管理、塩分制限(1日6g未満が推奨されています)、禁煙・節酒、程度な運動などです。特に高血圧症、糖尿病のある方は腎臓病のリスクが高いため注意が必要です。また、口腔ケアや便秘予防も腎機能悪化の抑制効果があると言われています。
一方で、飲水は脱水予防のためなら良いですが、たくさん水分を摂ること自体に腎臓を守る効果はないようです。

治療は適応があれば薬物治療も有効な手段となりますが、標準的な治療方法はありませんのでそれぞれに合った薬剤を選択します。

慢性腎臓病は静かに進行する“沈黙の病気”です。放置して慢性腎臓病が非常に悪化してしまうと、透析や腎移植が必要になることもあります。しかし、早期に発見・早期治療、また生活習慣を改善すれば進行を防ぐことが可能です。ぜひ当院で健康診断、定期的なチェックを受けましょう。

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