便秘・下痢
「これって大丈夫?」受診すべき基準
下痢・便秘の症状が軽くても、以下に当てはまる場合は、早めに病院を受診することをお勧めします。
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脱水症状がある: 強い喉の渇き、尿量の減少、立ちくらみがある。
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便に異常がある: 血便(赤い、または黒い便)が出ている。
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高熱を伴う: 38度以上の発熱があり、ぐったりしている。
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激しい腹痛: 痛みが強くなる、またはお腹を触ると硬い。
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症状が長引く: 数日経過しても下痢・便秘が改善しない。
当院は便秘・下痢の関しても診療しており、必要に応じて血液検査、超音波検査、腹部レントゲン検査は当院で行います。
ただし、胃カメラ・大腸カメラは行っておりませんので、内視鏡検査が必要な場合は近くの病院やクリニックをご紹介させていただきます。
便秘
便秘とは、便(うんち)がスムーズに出ない状態のことをいいます。
一般的には、数日便が出ない、便が硬くて出しにくい、出してもすっきりしないといった症状がある場合に便秘と考えられます。ただし、便の回数には個人差があります。毎日出なくても、無理なく自然に出ていてお腹の張りや不快感がなければ問題ない場合もあります。
一方で、おなかの張り、おなかの痛み、強くいきまないと便が出ない、残便感がある、などの症状が続く場合は、治療が必要なこともあります。また、具体的にこれらの病気によって便秘となることもあります。
便秘を引き起こす主な疾患・原因
内分泌・代謝性疾患
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糖尿病: 自律神経障害(糖尿病性神経障害)が主因です。胃腸の動きをコントロールする迷走神経が障害され、蠕動運動が低下します。
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甲状腺機能低下症: 全身の代謝が低下するため、腸管平滑筋の活動も鈍くなります。
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副甲状腺機能亢進症: 高カルシウム血症を来すため、腸管の平滑筋収縮が抑制され、頑固な便秘の原因となります。
器質的・炎症性腸疾患
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大腸がん: 腫瘍による物理的な「狭窄」です。特に下行結腸〜S状結腸のがんでは、「便が細くなる」「便秘と下痢を繰り返す」といった症状が特徴的です。
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クローン病・潰瘍性大腸炎: 炎症による狭窄や、慢性の炎症による腸管の線維化・運動障害が関与します。
神経・精神疾患
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パーキンソン病: 脳内のドパミン不足だけでなく、腸管内の神経にも影響して消化管の運動が直接的に障害されます。
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うつ病: 活動性の低下や食欲不振に加え、セロトニンなどの神経伝達物質のバランス変化が腸管運動を抑制します。
薬剤性(医原性)
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カルシウム拮抗薬: 血管平滑筋だけでなく、腸管平滑筋のCaチャネルもブロックするためです。
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利尿薬: 脱水傾向になり、便の水分が失われるためです。
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抗コリン薬: 自律神経に作用し、蠕動を抑制します。
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糖尿病治療薬:メトホルミン、マンジャロ、オゼンピックなどは消化器症状の副作用が強く、人によっては便秘となります。
膠原病
- 特に強皮症(SSc)では、腸管壁の線維化と自律神経の障害により、重度の腸管運動不全が起こります。
便秘でお困りの方へ
便秘は、多くの方が経験する身近な症状ですが、日常生活の中では思っている以上に負担になることがあります。お腹の張りや不快感が続いたり、すっきりしない状態が続くと、体調だけでなく気分にも影響してしまいます。つらいと感じている方も少なくありません。
市販の便秘薬で症状が改善することもありますが、便秘の原因は生活習慣だけでなく、体調や胃腸の状態の変化などさまざまです。場合によっては、治療を行ったほうがよい便秘や、ほかの病気が隠れていることもあります。
医療機関では、症状や生活状況を確認しながら、その方に合った治療方法をご提案することができます。お薬の調整だけでなく、生活習慣のアドバイスなども含めてサポートいたします。
「市販薬を使っているけれどなかなか改善しない」「最近便秘が続いている」など、気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
下痢
下痢とは、通常よりも水分の多い便が出たり、トイレの回数が増えたりする状態のことをいいます。
一般的には、水のような便や、やわらかい便が何回も出る、急にトイレに行きたくなるといった症状がある場合に下痢と考えられます。ただし、便の硬さや回数にはかなり個人差がありますので、やや軟らかい便でも体調に問題がなく、普段と大きく変わらなければ心配のないこともあります。
一方で、おなかの痛み、発熱、吐き気、血便、下痢が長く続くなどの症状がある場合は、治療が必要になることがあります。また、感染症や腸の病気などが原因となって下痢が起こることもあります。
下痢は一時的な体調の変化で起こることも多い症状ですが、症状が続く場合や、いつもと違う下痢がみられる場合には注意が必要です。
下痢を引き起こす疾患・原因
下痢は単独で生じることもありますが、腹痛とともに起こることも多いです。
感染性胃腸炎(ウイルス・細菌)
ノロウイルスやロタウイルス、あるいはカンピロバクターなどの細菌感染です。冬はウイルス性、夏は細菌性の食中毒が増加する傾向にあります。
過敏性腸症候群(IBS)
検査で目立った異常がないにもかかわらず、ストレスや緊張によって腹痛や下痢、便秘を繰り返す疾患です。働き盛りの世代に多く見られます。
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病など、腸に慢性的な炎症が起こる病気です。長期にわたる下痢や血便がある場合は注意が必要です。
食生活や冷え
アルコールや刺激物の摂りすぎ、腹部の冷えによって腸の運動が過剰になることで起こります。
薬剤性(医原性)
糖尿病治療薬のメトホルミン、ツイミーグ、マンジャロ、オゼンピックなど、抗生物質は下痢の副作用が見られやすいです。便秘の治療薬でも、体に合わなかったり、効きすぎたりすると下痢になります。それ以外でも、さまざまな薬剤が下痢の原因となります。
下痢でお困りの方へ
下痢は、多くの方が経験する身近な症状ですが、続くと日常生活に大きな負担となってしまいます。急にトイレに行きたくなったり、お腹の痛みや不快感が続いたりすると、仕事や外出、お買い物にも影響が出てしまいます。下痢が続くと体力が落ちたり、食事が思うようにとれなくなってしまいます。
下痢は、食事や生活習慣、ストレスなどがきっかけで起こることもありますが、感染症や腸の病気などが原因となっている場合もあります。症状が長く続く場合や、繰り返す場合には注意が必要です。
当院では、症状の経過や生活状況を確認しながら、原因に応じた治療をご提案することができます。お薬による治療だけでなく、生活習慣や食事に関するアドバイスも含めてサポートいたします。
「下痢がなかなか治らない」「繰り返し下痢になる」「お腹の調子が気になる」など、気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
患者様へ
当院では内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)は行っておりませんが、まずは「便秘、下痢の原因は何か?」「何かの病気が隠れていないか?」「検査の必要性があるか?」など判断いたします。そして、より精密な検査の必要があれば専門の医療機関をご紹介いたします。
当院は一人ひとり丁寧に診療し、わかりやすく説明することを心がけています。お困りの際は「はたけやま内科クリニック」へご相談ください。
